====== ご祝儀の用意方法 ======
[[ご祝儀相場]]の解説で、ご祝儀の相場がわかり、送る予定のご祝儀の金額が決まりましたら、
いざ、その用意方法ですが・・・これにも多少ですが、世間一般ではルールというものがあります。
===== 新札の用意 =====
慶事というものは事前に招待等受けて、あらかじめわかっている事項なのですから、札は新札(ピン札)を用意するようにしましょう。
※反対に弔事は不意のことなので、用意していては失礼、ということで、香典は旧札で用意します。
手元に新札が無い場合(たいていは用意無いかと思いますが)、コンビニATMでお金をおろして新札が出ることを期待したり、 コンビニATMでは入手できなかったら、銀行の窓口等で預金を降ろし、その際に、新札でお願いします、と頼むとよいです。
===== 札の枚数 =====
慶事では、ご祝儀に割り切れる数のご祝儀は縁起悪いとされています。
ですので、一般的には、割り切れない奇数の、1,3,5,7万円などを出します。
ただし、偶数ではありますが、8だけは末広がりを意味するため、縁起がよいとされています。
また、奇数ではありますが、9万円は9という数字が苦と通じる、として避けるようにします。
近年では、新卒社会人やフリーターなどで、1万円では額的に新郎新婦に悪いけど、3万円はふところ具合的に厳しいのでちょっと、 という人には、2万円ならばよい、という風潮もあります。
※その場合、札の枚数だけでも偶数にして割り切れないように、と1万円札と5千円札2枚で用意するのが礼儀です。
===== ご祝儀袋 =====
ご祝儀を渡す際には、お札をご祝儀袋に入れて渡すのが礼儀ですが、
ここは、ご祝儀袋の準備にまで苦労するのは避けたいところでしょうから、素直にコンビニや文房具屋に行き、できあいのものを買うのが無難です。
売っている場所に目的別に置いてありますし、袋のパッケージを見ると、大抵は目的・金額の範囲が書いてありますので、そこを見て選びましょう。
ほとんどのメーカーが用途や金額は表記してくれていますが、
ご祝儀の場合の袋は、水引が「一度きり」の意味を持つ「結びきり」のご祝儀袋を使用しましょう。
「結びきり」とは、一度結んだらほどけない結び方で、人生で繰り返しあって欲しくない結婚(実際には複数回機会がある人もいますが)などに使用します。
蝶結びは、「何度も繰り返されてほしい」という意味があるので、婚礼での使用はタブーとされています。
だいたいこの水引のものの中で、ご祝儀の額が、1万円か3万円まででしたらあまり装飾の豪華でないもの、5万円以上なら、豪華な袋、あたりを選ぶとよいです。
なお、たいていのコンビニ等には、「婚礼用・3万円まで」、「婚礼用・5万円以上」の2種類のご祝儀袋が置いてある場合がほとんどですので(もしくは見た目で、簡素なものと豪華なもの)、 自身の出そうと思っている額に応じて対応した方を選びましょう。
用途さえ婚礼用を買っていれば、水引は結びきりのものになっているはずですので気にしなくても大丈夫です。
引き続きご祝儀の[[書き方]]について